状態の概要
手足の動脈が狭くなり、血液が届きにくくなる病気です
閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化によって手足の動脈が狭くなったり詰まったりし、筋肉や皮膚へ十分な酸素や栄養が届きにくくなる病気です。下肢に起こることが多く、現在は末梢動脈疾患(PAD)という名称でも案内されています。[1][2]
同じような足の痛みは腰部脊柱管狭窄症などでも起こります。痛む場所や姿勢だけで血管の病気かどうかを判断することはできません。
症状の例
歩くと痛み、休むと軽くなることがあります
- 足先が冷たい、しびれる
- しばらく歩くと、ふくらはぎなどが締めつけられるように痛む
- 休むと痛みが軽くなり、再び歩ける
- 以前より短い距離で休まなければならなくなった
- 歩かなくても足が痛む
- 足や足指の小さな傷が治りにくい
- 皮膚に潰瘍や黒っぽい変化がある
これらは症状の例です。ABIや超音波検査などによる医療機関での評価が必要であり、症状だけで閉塞性動脈硬化症とは判断できません。[1][4]
受診の目安
急な冷えや激痛は救急受診を優先する
急に動脈が詰まる急性動脈閉塞は、時間がたつほど手足の組織への影響が大きくなる可能性があります。次の変化がある場合は、自宅で温めたり揉んだりせず、救急医療機関への相談を優先してください。[3]
緊急性が考えられる変化
119または救急外来を優先する目安
- 足や腕に突然、激しい痛みが出た
- 急に冷たくなった、白くなった
- 感覚が鈍い、しびれが急に強くなった
- 急に力が入らない、動かしにくい
- それまで歩行時だけだった痛みが突然の激痛へ変わり、冷感・蒼白・感覚の低下・力の入りにくさのいずれかを伴う
血管の状態を確認したい変化
速やかに血管を診る医療機関へ相談する目安
- 安静にしていても足の痛みが続く
- 傷や潰瘍が治りにくい
- 足指が黒っぽく変色している
- 歩ける距離が徐々に短くなっている
- 歩行時のふくらはぎの痛みを繰り返す
受診先は、血管外科、循環器内科、心臓血管外科、脈管専門医が目安です。近くに該当する科がない場合は、かかりつけの内科などへ相談し、適切な受診先の案内を受けてください。[2]
一般的な対応
足を守り、医療機関で状態を確認する
閉塞性動脈硬化症では、小さな傷や低温やけどが治りにくく、感染や壊死へ進む場合があります。国立循環器病研究センターは、足の保護と清潔を保つこと、保温器具を直接当てないことを案内しています。[1]
- まず医療機関で確認する運動や温熱を始める前に、血管の状態と症状の程度を医療機関で確認してください。
- 足の傷を見逃さない足を清潔にし、靴ずれ、小さな傷、水虫などの皮膚変化を確認します。素足を避け、足先がきつくない靴を選びます。
- 保温器具を直接当てない湯たんぽや電気あんかを皮膚へ直接、または長時間当てないでください。
- 無理な歩行や揉みほぐしをしない安静時痛、潰瘍、急な悪化がある状態で無理に歩かず、マッサージや温熱だけで様子を見続けないでください。
- 動脈硬化の要因を医師と管理する喫煙、血圧、血糖、脂質などについて、医療機関の説明に沿って管理します。
作成情報
参考資料
作成:川口夜間整体院
初稿作成日:2026年7月16日
資料確認日:2026年7月16日
突然の激痛、急な冷感・蒼白、感覚の低下、力の入りにくさがある場合は救急受診を優先してください。本ページの目安だけで血管の状態や緊急性を判断することはできません。