言葉の意味
症状だけでは判断できません
五十肩は、一般に肩関節周囲炎を指して使われる名称です。肩関節の痛みと動かしにくさがみられ、中年以降、特に50歳代に多いとされています。[1]
ただし、肩の痛みには腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、上腕二頭筋長頭腱炎などもあります。年齢や痛む動作だけで五十肩と判断することはできず、診察と必要に応じた画像検査などで区別します。[1]
現れ方
肩の痛みと動かしにくさ
- 肩を動かしたときに痛む
- 腕を上げる、後ろへ回す動作がしづらい
- 髪を整える、服を着替える動作が不自由になる
- 夜中にズキズキ痛む
- 痛みで眠りにくい
- 肩の動く範囲が狭くなったように感じる
これらは五十肩だけにみられる状態ではありません。突然の激しい痛みや肩を動かせない状態は石灰沈着性腱板炎でも起こり、外傷後の痛みや力の入りにくさでは腱板断裂や骨折などとの区別が必要です。[2][3]
受診の目安
五十肩として様子を見ない方がよい変化
肩や腕の痛みが心臓や脳の病気に伴って現れることもあります。また、転倒や衝突の後は骨折や脱臼などとの区別が必要です。次の目安だけで自己判断しないでください。[4][5][6]
急な全身の変化・外傷
至急、医療機関へ相談する目安
- 肩や腕の痛みに、胸の圧迫感、息苦しさ、冷や汗、吐き気を伴う
- 突然、片方の腕に力が入らない
- 顔の片側が動きにくい、口元がゆがむ、ろれつが回らない
- 転倒や衝突の後、肩が変形している、腕を動かせない
- けがをした側の手が冷たい、青白い、強くしびれる
胸や脳の急な症状が考えられる場合は119番を、外傷後の変形や手先の血流・感覚の変化がある場合は救急医療機関への相談を優先してください。[7]
強い・続く変化
早めに整形外科へ相談する目安
- 夜間に突然、眠れないほど激しく痛み、肩を動かせない(当日中に医療機関へ)
- 夜間痛が続く
- 腕を上げる、着替えるなどの日常動作が難しい
- 肩の動く範囲が次第に狭くなっている
- 外傷後から力が入りにくい
- 腕や手のしびれ、脱力を伴う
- 肩が赤い、熱を持つ、腫れる、発熱を伴う(当日中に医療機関へ)
- 痛みや動かしにくさが続く、または悪化している
過ごし方
痛みを我慢して動かさない
強い痛みを我慢して肩を大きく動かす必要はありません。一方、自分の判断で長期間まったく動かさないことも避けます。痛みの強い時期と、動かし方を検討する時期があり、似た症状を示す別の状態もあるため、運動や温熱を始める時期は整形外科で相談してください。[1]
- 鋭い痛みを無理に繰り返さない痛みを押し切って腕を上げたり、肩を大きく回したりしないでください。
- 変化を記録する痛みが出る動作、動かせる範囲、夜間痛の有無を記録しておくと、医療機関へ相談するときに経過を伝えやすくなります。
- 体操や温め方を確認する日本整形外科学会は、痛みが強い時期と、その後に温熱や運動を行う時期を分けています。自分で時期を決めつけず、医療機関で確認してください。[1]
- 悪化したら中止する体操や温めることで痛み、しびれ、腫れなどが増す場合は中止し、医療機関へ相談してください。
作成情報
参考資料
作成:川口夜間整体院
初稿作成日:2026年7月16日
資料確認日:2026年7月16日
- 日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」
- 日本整形外科学会「石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)」
- 日本整形外科学会「肩腱板断裂」
- 日本整形外科学会「骨折」
- 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」
- 国立循環器病研究センター「急性心筋梗塞」
- 消防庁「救急受診ガイド」(PDF)
症状が強い、急に変化した、長引いている場合は、医療機関へご相談ください。本ページに記載した目安だけで病気や緊急性を判別することはできません。