概要
股関節の軟骨や骨に変化が起こる状態です
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、関節の隙間や周囲の骨に変化が生じる状態です。日本では、発育性股関節形成不全や臼蓋形成不全を背景に生じる場合がありますが、加齢に伴ってみられる場合もあります。[1]
画像に変化があっても症状が軽い場合や、画像の変化が小さくても強く痛む場合があります。画像だけで日常生活への影響を判断することはできません。
起こる変化
脚の付け根の痛みと、股関節の動かしにくさがみられます
- 立ち上がりや歩き始めに脚の付け根が痛む
- 長く立つ、歩く、階段を使うと痛む
- 靴下を履く、爪を切る動作がしにくい
- 股関節を曲げる、開く、回す範囲が狭くなる
- 痛みが膝や太ももに感じられることがある
- 進行すると安静時や夜間にも痛むことがある
腰や膝、筋肉などが関係する痛みでも、脚の付け根や太ももに症状が出ることがあります。
受診の目安
急に体重をかけられない場合は先に医療機関へ
急いで確認したい変化
当日中の相談を考える目安
- 転倒後に強く痛み、立てない、歩けない
- 脚が短く見える、向きが普段と異なる
- 股関節周辺が赤く熱を持ち、発熱を伴う
- 急な強い痛みで体重をかけられない
日常動作への影響を確認したい変化
整形外科へ相談する目安
- 脚の付け根の痛みが繰り返す、長引く
- 歩ける距離が短くなっている
- 靴下、爪切り、階段などに支障がある
- 夜間痛や安静時痛がある
医療機関での確認
痛む場面、歩き方、股関節の動きを確認します
医療機関では、痛む場所と時期、歩行距離、日常動作への影響、子どもの頃の股関節の病気や外傷などを聞き取り、歩き方、脚の長さ、股関節の動く範囲を確認します。
日本整形外科学会の一般向け情報ではX線などが挙げられています。一方、NICEは典型的な変形性関節症では画像を常に必要とはせず、症状と身体機能を重視しています。実際に画像が必要かは、年齢、症状、別の病気の可能性などを踏まえて医療者が判断します。[2]
痛みを我慢して長距離を歩いたり、深く股関節を曲げる運動を繰り返したりせず、負担が増える動作をいったん調整してください。運動内容や歩行補助具は、状態に合わせて医療者へ相談します。
作成情報
参考資料
作成:川口夜間整体院
初稿作成日:2026年7月17日
資料確認日:2026年7月17日
転倒後に立てない、歩けない、脚の向きが普段と異なる、赤み・熱・発熱がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。