一般向け健康情報

腰椎分離症・分離すべり症とは

成長期のスポーツで腰椎に繰り返しかかる負荷と、腰痛が続くときの受診目安を整理します。

体を少しひねったあとに腰の下部へ違和感があり、片方の前足を腰に添えている犬のマスコット

概要

腰椎後方の一部に疲労による亀裂が生じることがあります

腰椎分離症は、腰椎の後方にある椎弓の一部に、繰り返す負荷によって亀裂が生じる状態です。成長期に、腰を反らす・ひねる動作を繰り返すスポーツでみられることがあります。分離した部分を背景に椎骨が前へずれた状態を、分離すべり症と呼びます。[1]

分離があっても症状がない人がいます。腰痛があっても、筋肉や椎間板など別の原因が関係する場合があります。

起こる変化

運動時の腰痛として始まることがあります

  • 運動中や運動後に腰の下部が痛む
  • 腰を反らす、ひねる動作で痛みが出る
  • 休むと痛みが軽く感じる
  • お尻や太ももに痛みが広がる
  • 分離すべり症では、脚のしびれや力の入りにくさを伴うことがある

片脚立ちで腰を反らすなどのセルフテストは、病名を判定する方法ではありません。痛みを再現する動作を繰り返さないでください。

受診の目安

成長期の繰り返す腰痛は早めに確認します

緊急性が考えられる変化

至急、医療機関へ相談する目安

  • 尿が急に出にくい、尿や便が漏れる
  • 股やお尻まわりの感覚が鈍い
  • 脚に急に力が入らなくなった

運動を続ける前に確認したい変化

早めに整形外科へ相談する目安

  • 成長期に、運動時の腰痛が繰り返す
  • 休んでも腰痛が続く、次第に強くなっている
  • 脚の痛み、しびれ、力の入りにくさを伴う
  • 発熱や夜間の強い痛み、外傷を伴う

医療機関での確認

運動歴と痛む時期、骨の状態を確認します

医療機関では、年齢、競技種目、練習量、痛みが出る動作と時期、脚の症状を聞き取り、姿勢、腰の動き、神経の状態などを確認します。

X線、MRI、CTなどから必要な検査が選ばれます。成長期の早い段階では、X線だけで分かりにくい場合もあります。[2]

痛みを我慢して反らす・ひねる練習を続けず、いったん負荷を減らしてください。競技への戻り方や運動内容は、年齢と画像所見、症状を踏まえて医療者と相談します。[3]

作成情報

参考資料

作成:川口夜間整体院
初稿作成日:2026年7月17日
資料確認日:2026年7月17日

  1. 日本整形外科学会「腰椎分離症・分離すべり症」
  2. 日本スポーツ整形外科学会「スポーツ損傷シリーズ4 腰椎分離症」(PDF)
  3. American Academy of Orthopaedic Surgeons「Spondylolysis and Spondylolisthesis」(英語)
  4. 日本整形外科学会「腰痛」

成長期の運動時腰痛が続く場合は、痛みを再現する動作を繰り返さず、早めに整形外科へご相談ください。