一般向け健康情報

肩腱板断裂とは

肩を動かす腱板に生じる断裂と、五十肩などとの見分けにくさ、受診の目安を整理します。

片方の肩に違和感があり、反対の前足で上腕を支えている犬のマスコット

概要

肩を支える腱の一部が傷んだ状態です

腱板は、肩甲骨から上腕骨へつながる複数の筋肉の腱で、腕を上げたり回したりするときに働きます。肩腱板断裂は、その腱の一部または全層に断裂がある状態です。転倒や重い物を持ったときに生じる場合と、加齢に伴う変化を背景に徐々に生じる場合があります。[1]

画像で断裂が見つかっても痛みがない場合があります。反対に、肩が痛くても腱板断裂とは限りません。

起こる変化

痛みだけでなく、力の入り方も確認されます

  • 腕を上げ下げすると肩が痛む
  • 夜間や、痛む側を下にして寝たときに痛む
  • 腕を上げる、外へ回す動作で力が入りにくい
  • 肩を動かしたときに音や引っ掛かりを感じる
  • 転倒や急な動作のあと、強い痛みと脱力が生じる

五十肩との違いは、症状だけでは断定できません。五十肩でも肩の痛みや動かしにくさが起こります。腱板断裂では力の入りにくさがみられることがありますが、その有無だけで区別せず、診察や画像を含めて確認されます。[2]

受診の目安

外傷後の脱力や、続く夜間痛は医療機関へ

外傷後に急いで確認したい変化

当日中の相談を考える目安

  • 転倒や衝突のあと、腕をほとんど上げられない
  • 肩の形が普段と異なる、強く腫れている
  • 手が冷たい、色が変わった、強いしびれがある

早めに状態を確認したい変化

整形外科へ相談する目安

  • 腕を上げる力が徐々に弱くなっている
  • 夜間痛で睡眠が妨げられる
  • 痛みや動かしにくさが続き、着替えなどに支障がある

医療機関での確認

動く範囲と筋力、画像を組み合わせます

医療機関では、外傷の有無、痛みが出る動作、夜間痛などを聞き取り、自分で動かせる範囲と、支えてもらったときに動く範囲、肩まわりの筋力を確認します。

X線は骨の状態や別の原因を確認するために使われ、腱板の状態には超音波検査やMRIが検討されます。画像所見と症状を合わせて判断されます。

受診までの間は、強い痛みを押して頭上作業や重い物の持ち上げを繰り返さず、腕が急に動かなくなった場合は先に医療機関へ相談してください。

作成情報

参考資料

作成:川口夜間整体院
初稿作成日:2026年7月17日
資料確認日:2026年7月17日

  1. 日本整形外科学会「肩腱板断裂」
  2. American Academy of Orthopaedic Surgeons「Rotator Cuff Tears」(英語)

肩の痛みや動き方だけで、腱板断裂と五十肩を判別することはできません。外傷後の強い痛みや脱力は医療機関へご相談ください。